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=1=8月12日朝刊・産直生鮮市場全15段 |
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=2=8月24日朝刊・ポッカ 全10段 |
小津安二郎の名作『麦秋(ばくしゅう)』(1951年)は、畑で麦を育て収穫するといった農業がらみの物語ではない。『晩春』(1949年)他の小津作品同様、娘の結婚をめぐる家族の心理を淡々と描いたもの。この同じタイトルをむぎあき≠ニ読めば1934年のアメリカ映画『麦秋』になる。監督はキング・ヴィダー、こちらは題名どおり、麦にまつわる農村の話だ。それも枯れた土地で必死に麦を実らせようとする都会の男と彼をとりまく人間模様を描いたヒューマン・ドラマである。麦を作ることで寒村を復興しようとする、農民たちの汗と努力と誠意のドラマ、と言い換えてもいい。薀蓄(うんちく)ついでに言っておくと、麦秋といってもこの言葉が意味する季節は秋ではなく、前年の11月あたりに播種(はしゅ)された麦がようやく実って穂を垂らす5月から6月のことを指します。俳句でも麦秋は夏の季語だそうで、すると小津の『麦秋』のラストシーンに登場する、たわわに実った穂が風に吹かれて大波のように揺れる麦畑は、秋ではなく梅雨前の初夏の時期ということになる。
麦秋といいながら夏、というのも妙ですが、とにかく今年の夏のような酷暑を越えて秋がやってくると、その反動か、私などやたらと食が進んで困ります。B級グルメの鉄人≠自称する私、食べたいものは大概自分で作るので食材を格安でゲットできるスーパーはなくてはならない。だから近所にある産直生鮮市場=1=は常に利用しているクチ。そのカラフルな広告が紙面を飾る時はそれだけで幸福な気分になりますし、この8月なんか他店で198円だったゴーヤがここではなんと98円で売っていた! まさに嬉しいオドロキであります。その産直に8月からサンマが店頭に並び始めました。サンマの出が例年より早いのは、地球温暖化による海水の温度上昇や潮流の変化などが原因といわれていますが、脂ののったサンマが豊漁と聞くとつくづく「秋だなぁ」と口元が緩みます。このポッカレモンの広告=2=の焼きサンマを押し頂く小父さんの笑顔の素晴らしいこと! この表情が食欲をそそりますよね。この笑顔につられて我々もニコニコと秋の味覚を頬張りたくなる。活きのいいサンマをいち早く食べられる我ら道民は、日本一の幸せ者です。
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=4=8月6日朝刊・北海道村 全15段 |
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=5=8月21日朝刊・スターバックス 全5段 |
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=6=8月25日朝刊・トップバリュ全15段 |
また秋はスウィーツを一番美味しく味わえる、まさに旬の時期。もりもとが2ページ見開き全部を使ったゼリーとクッキーの広告=3=は大胆というか圧巻です。濃厚に熟したトマトの赤と程よく実ったハスカップの青のコントラストが絶妙で目を引きます。目を引く、ということは食べたくなるということ。これは食いしん坊の私だけでないと思いますが…。 さらにお菓子では、懐かしいバンビキャラメルの復活を謳った広告=4=も目を引きました。まだ子供の頃、私もよく食べたこのバンビキャラメル、味とともにディズニーアニメの名作『バンビ』(1942年)をキャラクターに使ったパッケージが懐かしく、郷愁をそそります。今後とも末永く生産し続けて欲しいものです。
食べる物ばかりでなく、飲み物となると若者に支持されるシティーカフェ人気の火付け役スターバックス=5=。今回「ディスカバリーズ」という新商品が発売されたとのことですが、そのカップの下にシアトルのスカイスクレーパー(摩天楼)がプリントされていて、シアトル・スタイルをいやが上にも強調。シアトルといえばイチロー&城島が所属するマリナーズが好調でプレーオフ進出も夢じゃない感じ(9月12日現在)。この秋、メジャー終盤のワールドシリーズの熱戦は「ディスカバリーズ」とともに目が放せません。
さぁ、秋の味覚、「食の特集」の最後はこの巨大なちくわの五段重ね…といいたいところですが、これはちくわの広告にあらず、トップバリュの広告=6=。トップバリュの隠れたヒット商品がこのちくわだそうで、安全な原材料と厳密な製造工程、そして低価格に留意した商品作りに徹している、と記事では伝えています。食品に今一番要求されているのは品質の安全性とそれを維持し保全する作り手側の誠意。食欲の秋、すべての食品が私たち消費者の声がたっぷりつまっている聞き上手なちくわ≠ノなるよう望んでやみません。
(2007年7、8月の北海道新聞札幌版掲載の広告から)
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