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=1=9月28日朝刊・カルビー 全15段 |
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=2=9月22日夕刊・ホクレン 全15段 |
春はトウキビ、夏はジンギスカン、秋は秋刀魚や鮭、冬は石狩鍋が味わえて、ラーメンやスウィーツにいたっては一年中美味しくいただける北海道。とはいえそれらをもっとも楽しめる旬の時期は、海の幸・山の幸が収穫を迎える秋です。ジャガイモやニンジンなどの野菜と一緒にベッキーと小泉孝太郎がジャンプしているカルビーの「2007大収穫祭」=1=は、豊作の喜び、食の賑わいを伝えて余りあります。地産地消が叫ばれる中で食の宝庫≠ニしての北海道が担う役割は大きい。地元で穫れた食料を無駄なく美味しくいただくスキルをもっともっと発信したいところです。
また最近、消費量が下降気味といわれる牛乳も北海道の特産品。「ミルクランド北海道」の広告記事=2=によると、来年の洞爺湖サミットで来道する外国首脳に向けて緑の北海道をアピールする「グリーンハート北海道」を提唱中とか。この「グリーンハート北海道」キャンぺーンの狙いの一つは「豊かな北海道の恵みを未来の子どもたちに残す」ということ。サミットの外国人だけでなく、北海道に住む我々も肝に銘じておくべきテーマです。
かたやコロナの新製品「アグレシオ」=3=は、ある意味ストーブの広告としては画期的ではないか、と感心しました。使うタレントや紙面デザインとともに色彩というのは、広告の成否や波及効果を決定する重要なポイントだと思うのですが、通常、冬場に出す広告としては暖房用の炎に象徴される赤やオレンジ、もしくは寒さや疲れをいやす商品のカラーイメージとしてイエローを含んだ暖色系が用られます。ほんわかしたぬくもりが淡い色彩からも伝わる「バスクリン」の広告=4=のような色調が常道だと思うのですが、「アグレシオ」のビジュアルは夕陽のオレンジ色を入れつつも、全体的には濃紺系というか黒系で統一している。これはなかなか勇気のいる色選択だと思います。そしてこの濃紺ブラックが新ストーブのグレード感を高めている点が心憎い。ストーブ=熱=赤&黄色という既成概念をぶち破った広告戦略の勝利と言えるのではないでしょうか。
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=3=9月9日朝刊・コロナ 全15段 |
=4=10月6日朝刊・ツムラライフサイエンス 全15段 |
ところでみなさんは北海道をイメージさせる俳優といえば誰を連想しますか?
やっぱり我らの健さん″qq健さんですよね。故石井輝男監督とのコンビで昭和40年代にブームを作った網走番外地<Vリーズ(1965〜1972)を始め、『幸福の黄色いハンカチ』(1977)など道内ロケの作品が多いこと(いずれも名作ばかり)も一因ですが、荒漠とした北の大自然の中で健さんほど映える人はいない。特に冬、吹きさらしの地吹雪の中で唇を噛み締める寡黙な男のプロフィルはいぶし銀の魅力にあふれ、存在感に重みが加わる。健さんが醸し出す男の孤高=Aそれを継承する俳優は見当たらないのですが、私が思うに同質なムードを感じさせる人物がひとり。ニューヨーク・ヤンキースの松井秀喜選手です。厳しいルックスのせいもありますが、自分を律してバッターボックスに立つプレースタイル、感情をあまり表には出さず、時折殺気に満ちた視線を投げかける、といった場面をテレビで見るたびにそう思ってしまいます。その松井選手が丼と箸をもって微笑む「吉野家」の広告=5=はかなりインパクト大。孤高な男が僕らと同じ庶民レベルの生活シーンに降りてきて牛丼をガッつく、というイメージは大衆の、特に若い男性の食欲、牛丼への渇望を強烈に刺激します。それもこれも松井選手が国民に愛されているからこそ成り立つんですよね。松井選手は巨人時代の恩師、長嶋茂雄さんとの師弟愛に代表されるように人情に厚いことで有名ですが、健さんもそういう義理堅さでは人後に落ちない。友人に贈るお土産を買い忘れたために日本に戻ってきた飛行機でアメリカに戻り、お土産を買ってその日のうちに帰国した、という驚きの「日米往復日帰り」エピソードの持ち主。そして網走市潮見霊園にできた石井監督のお墓には、自ら「安らかに 石井監督 高倉健」という墓碑銘を刻んだことからもその義理堅さのほどが知れようというもの。
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=6=10月5日夕刊・CKエンタテインメント 全15段 |
さて最後に映画ライターらしく、今年のイチオシ映画を紹介して本コラムのエンドマーク≠ニしましょう。お手元に本紙が届く頃には公開が終了しているかもしれませんが、是非見ていただきたい作品、それはスペインの鬼才ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』=6=です。戦争を残酷なメルヘン劇として描いた優れたファンタジー。広告の中央に立つ少女オフェリアに共感し、強烈に同化していきます。そしてすべてが救われると思った瞬間、衝撃的な幕切れが……2007年のベストワンをうかがう<心に痛い名作>です。
(2007年9、10月の北海道新聞札幌版掲載の広告から)
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